概要
インボイス制度への対応に伴い、適格請求書の要件を満たすために、1枚の適格請求書につき税率ごとに1度だけ消費税額を計算し、端数処理をします。
また、受入項目が追加されました。
得意先の汎用データを受け入れている場合は、確認してください。
「税額通知」項目
対応が必要なデータ
「税額通知」項目の値が「4:明細単位」の場合は、適格請求書の要件を満たさないため対応が必要です。
「税額通知」項目に値を指定していない(または「税額通知」の項目の列がない)場合は、対応は必要ありません。
対応方法
汎用データの受入項目
項目の追加はありません。
受入項目のデータのセット
「税額通知」項目にセットするデータを変更する必要があります。
以下のどちらかの方法で対応します。
- 空白にする、または「税額通知」項目を削除して受け入れる
[導入処理 ‐ 得意先登録 ‐ 得意先登録]メニューの初期値設定で設定された内容が自動でセットされて受け入れられます。
値をセットする項目名 受入記号 対応 税額通知 HMCU047 値を空白にする、または削除します。
参考 初期値は[F9:初期値]を押して設定できます。
[F9:初期値]は、メニュー起動直後の、得意先が指定されていない状態で表示されます。 - 「5:明細請求書単位」または「6:明細伝票単位」を指定して受け入れる
値をセットする項目名 受入記号 対応 税額通知 HMCU047 5:明細請求書単位 または
6:明細伝票単位
をセットします。
参考 今までと同様に、管理資料で消費税を確認したい場合は、「5:明細請求書単位」または「6:明細伝票単位」を指定します。
「0:伝票単位」「1:請求書単位」でも適格請求書の要件は満たせますが、管理資料で商品ごとの消費税額は確認できません。
「インボイス登録番号」項目
対応が必要なデータ
- 直送先への納品書の差出名に出力する得意先が適格請求書発行事業者の場合に、適格請求書の記載要件を満たすために、その得意先の「インボイス登録番号」を受け入れる対応が必要です。
- 上記に該当しない得意先は、「インボイス登録番号」を受け入れる必要がありません。
対応方法
汎用データの受入項目
受入項目に「インボイス登録区分」「インボイス登録番号」を追加します。
受入項目のデータのセット
「インボイス登録区分」「インボイス登録番号」にデータをセットします。
- 差出名に出力する得意先が「免税事業者」の場合
値をセットする項目名 受入記号 対応 インボイス登録区分 HMCU160 1:免税事業者等 をセットします。 - 差出名に出力する得意先が「適格請求書発行事業者」の場合
値をセットする項目名 受入記号 対応 インボイス登録区分 HMCU160 0:適格請求書発行事業者 をセットします。
インボイス登録番号 HMCU161 インボイス登録番号をセットします。
先頭に「T」を付けたあとに整数13桁、または「T」を付けずに整数13桁をセットします。
参考 |
今回の追加項目が反映された「汎用データ受入形式一覧表(Excelファイル)」は、当製品の『操作説明(ヘルプ)』で確認できます。
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