概要
インボイス制度への対応に伴い、適格請求書の要件を満たすために、1枚の適格請求書につき税率ごとに1度だけ消費税額を計算し、端数処理をするために対応が必要です。
また、仕入先のインボイス登録番号も出力するために対応します。
仕入先データ
対応が必要なデータ
- 仕入先が適格請求書発行事業者の場合は、仕入先の「インボイス登録番号」を受け入れる対応が必要です。
- 「税額通知」項目の値が「4:明細単位」の場合は、適格請求書の要件を満たさないため対応が必要です。
「税額通知」項目に値を指定していない(または「税額通知」の項目の列がない)場合は、対応は必要ありません。
対応方法
「インボイス登録番号」を受け入れる場合
汎用データに「インボイス登録番号」の受入記号(受入項目)を追加し、値をセットして受け入れます。
値をセットする項目名 | 受入記号 | 対応 |
---|---|---|
インボイス登録番号 | HMSU179 | インボイス登録番号をセットします。 先頭に「T」を付けたあとに整数13桁、または「T」を付けずに整数13桁をセットします。 |
「税額通知」の設定(「4:明細単位」)を変更して受け入れる場合
「税額通知」項目にセットするデータを変更する必要があります。
以下のどちらかの方法で対応します。
- 空白にする、または「税額通知」項目を削除して受け入れる
[導入処理 ‐ 仕入先登録 - 仕入先登録]メニューの初期値設定で設定された内容が自動でセットされて受け入れられます。
値をセットする項目 受入記号 対応 税額通知 HMSU042 値を空白にする、もしくは削除します。
参考 初期値は[F9:初期値]を押して設定できます。
[F9:初期値]は、メニュー起動直後の、仕入先が指定されていない状態で表示されます。 - 「5:明細請求書単位」を指定して受け入れる
値をセットする項目 受入記号 対応 税額通知 HMSU042 5:明細請求書単位 を指定します。
参考 今までと同様に、管理資料で消費税を確認したい場合は、「5:明細請求書単位」を指定します。
「1:請求書単位」でも適格請求書の要件は満たせますが、管理資料で商品ごとの消費税額は確認できません。
伝票データ
対応が必要なデータ
「税額通知」項目の値が「4:明細単位」の場合は、適格請求書の要件を満たさないため対応が必要です。
「税額通知」項目に値を指定していない(または「税額通知」の項目の列がない)場合は、対応は必要ありません。
対応方法
「税額通知」項目にセットするデータを変更する必要があります。
以下のどちらかの方法で対応します。
仕入先の税額通知の設定にしたがって受け入れる場合
「税額通知」の項目の値を空白にします。
- 発注伝票
値をセットする項目 受入記号 税額通知 BSOS009 - 仕入伝票
値をセットする項目 受入記号 税額通知 BSBS009
「5:明細請求書単位」を指定して受け入れる場合
「税額通知」の項目に「5:明細請求書単位」を指定します。
- 発注伝票
値をセットする項目 受入記号 税額通知 BSOS009 - 仕入伝票
値をセットする項目 受入記号 税額通知 BSBS009
参考 | 今までと同様に、管理資料で消費税を確認したい場合は、「5:明細請求書単位」を指定します。 「1:請求書単位」でも適格請求書の要件は満たせますが、管理資料で商品ごとの消費税額は確認できません。 |
参考 |
今回の追加項目が反映された「汎用データ受入形式一覧表(Excelファイル)」は、当製品の『操作説明(ヘルプ)』で確認できます。
|