年末調整をやりなおす（すでに追徴・還付をしている場合） – 奉行シリーズヘルプセンター

概要

すでに支払い済みの12月分給与（または賞与）処理は変更せず、はじめに年末調整した（追徴・還付した）金額と、年末調整をやりなおした後の過不足税額との差額を求めて、追加で追徴・還付したい場合の手順を記載します。

例	年末調整の追徴・還付を行った後に年末調整をやりなおすケース支払った一般生命保険料の申告漏れがあった『給与奉行』に登録していない支払額があった（［年末調整処理］画面で［F9：給料調整］を押し、調整金額を登録します。）年末調整後に子供が生まれたため、年税額に変更はないが、源泉徴収票の摘要欄の修正が必要となった

注意	年末調整をやりなおした場合は、やりなおした後の結果をもとに、源泉徴収票などが集計されます。前回の内容を確認したい場合は、年末調整をやりなおす前に、以下のメニューで年末調整の結果を出力しておいてください。［年末調整 ‐ 年末調整一覧表 ‐ 年末調整一覧表］メニューや［年末調整 ‐ 年末調整一覧表 ‐ 過不足税額一覧表］メニューで印刷またはファイルに出力する［随時処理 ‐ 汎用データ作成 - 年末調整データ作成 - 年末調整データ作成］メニューでファイルに出力する

参考	年次更新後に年末調整をやりなおす場合は、［年末調整 ‐ 年末調整処理 ‐ 年末調整処理］メニューの［年末調整処理 - 条件設定］画面の［基本設定］ページで年末調整処理年に前年を選択します。年末調整処理画面で、［F8：入力］を押して、年末調整をやりなおします。

［年末調整 ‐ 年末調整処理 ‐ 年末調整処理］メニューを選択します。
［年末調整処理 - 条件設定］画面の［基本設定］ページで処理方法に「入力・計算を同時に行う＜即時計算＞」を選択し、［OK］ボタンをクリックします。
社員を選択し、年末調整データを修正します。

参考『給与奉行』に登録していない支給額があった場合などは、［F9：給料調整］を押して調整金額を登録します。
［所得控除等］ページの年末調整方法に「2：単独年調」を選択します。
［年末調整処理 - 過不足税額の計算方法］画面が表示されます。
「前回の年末調整結果との差額から過不足税額を計算する」を選択し、［OK］ボタンをクリックします。

年末調整をやりなおした結果を確認します。
画面の右側の「前回過不足額（参考）」に前回の年末調整の差引過不足額が表示されます。
年末調整データを修正すると、「今回過不足額（参考）」に今回の年末調整の過不足額が表示されます。
やりなおした結果として、「今回過不足額（参考）」の金額を追徴・還付します。

参考	「今回過不足額（参考）」欄は、現在修正している年末調整データから計算された、今回の差引過不足額です。この項目は、年末調整データとして保持されないため、修正している社員を登録して閉じると、表示されなくなります。その場合は、［年末調整 ‐ 還付金処理 ‐ 還付金明細書］メニューでご確認ください。

年末調整をやりなおした結果を確認します。
画面の右側の「《差引過不足額》」から「前回過不足額（参考）」の金額を差し引き、差額を求めます。
年末調整のやりなおす（すでに追徴・還付をしている場合）_005_差額.png

例	還付の場合《差引過不足額》から前回過不足額（参考）を差し引き、差額の 2,100 円を還付します。 -6,240 -（-4,140）= -2,100 追徴の場合《差引過不足額》から前回過不足額（参考）を差し引き、差額の 2,500 円を追徴します。 -1,640 -（-4,140）= 2,500

精算します。

参考

翌月の給与で精算する場合

［導入処理 ‐ 給与体系登録 ‐ 勤怠支給控除項目登録 ‐ 勤怠支給控除項目登録］メニューの［控除］ページで、差額精算するための項目を控除項目に用意します。

注意給与の所得税欄で精算すると、当年の年末調整に加味されてしまうため、必ず、別の控除項目で精算してください。
翌月の給与処理の際に、上記で作成した控除項目に、還付する場合はマイナス、追徴する場合はプラスで差額を入力します。