回答
当製品では、工事は会計期間をまたいで使用するため、過年度に仕訳伝票があると削除できません。
完成した工事を翌期以降の仕訳入力で使用しない、帳票に出力させない場合は、工事を無効にします。
翌期に工事を無効にする場合は、工事の有効期間(終了日)に「今期の期末日」を設定します。
以下に、完成した工事を今期末で一括で無効にする手順を記載します。完成した工事のうち、入金残・支払残がある工事も無効にするかで、該当する操作手順を参照してください。
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操作手順
入金残または支払残がある工事も含めて、完成工事を無効にする
[マスターデータ一括無効]メニューで、工事を無効にします。入金残または支払残がある工事も含めて、今期末の完成工事を無効にできます。
- [随時処理 - データ一括変更 - マスターデータ一括変更 - マスターデータ一括無効]メニューを選択します。
- [マスター種類選択]画面で「工事」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
- [マスターデータ一括無効 - 条件設定]画面で以下のように条件を設定し、[画面]ボタンをクリックします。
- 有効期間(終了)日付指定で、「今期の期末日」を指定します。
- 範囲指定で「完成区分」を選択し、「1:完成」を指定します。
- 範囲指定で「完成日」を選択し、「今期の会計期間」を指定します。
- 「入金残がある工事を含めない」「支払残がある工事を含めない」の両方のチェックを外します。
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無効にする工事にチェックを付けて、[F2:実行]を押します。
補足 [F8:全選択]を押すと、すべての工事にチェックが付きます。 - バックアップデータを作成するかの確認メッセージが表示されるので、[はい]ボタンをクリックし、表示される画面にしたがってバックアップデータを作成します。
- 一括無効を開始するメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
- 処理が終了すると、確認メッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
入金残と支払残がともにない完成工事を無効にする
[期末残高繰越]メニューで、期末残高の繰り越しと同時に完成した工事を無効にします。[期末残高繰越]メニューでは、入金残と支払残がともにない完成工事だけを無効にできます。
- [決算処理 - 期末処理 - 期末残高繰越]メニューを選択します。
- 「完成した工事を翌期では無効にする」にチェックを付けて、[F2:実行]を押します。
工事を無効にした場合の翌期での動作
工事を無効にした場合は、以下のようになります。
工事登録
[導入処理 - 工事関連登録 - 工事登録 - 工事登録]メニューの有効期間の終了日に、日付が設定されます。
| マスターデータ一括無効 | 有効期間(終了)日付指定で指定した日付 |
|---|---|
| 期末残高繰越 | 今期の期末日 |
仕訳処理
仕訳伝票入力時に無効な工事を指定すると、「有効期間外の工事です。」とメッセージが表示され、入力ミスを防げます。
| 補足 | 無効な工事に仕訳を追加する場合は、[工事登録]メニューで、有効期間の終了日を変更してください。 |
原価帳票
[原価帳票 - 工事別原価帳票 - 工事一覧表 - 工事一覧表]メニューなどの原価帳票に、無効な工事は出力されません。
| 補足 | 原価帳票の[条件設定]画面で、直接無効な工事を指定した場合は、出力されます。 |